Q.現在の職務内容を教えてください。
ライブやコンサート、イベントなどの音響を担当する「音響エンジニア」をしています。音響エンジニアは、ステージ機材の準備や本番の音を出す役割をしています。大きなフェスやコンサートだけではなく、小規模のお祭りとか発表会も担当するんですよ。
Q.現在のお仕事を目指したきっかけは?
音楽が大好きで、ライブやコンサートに関わりたいと思ったのがきっかけです。
高校生の時にバンドを組んでいたんですけど、浅く広く多くの楽器を演奏していました。大きい現場だと楽器会社が担当で入ったりしますが、発表会のような場合は我々が全てを担当するので、多くの楽器に携わった経験は役に立っていると感じています。
Q.仕事をしていてやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
スタッフみんなで一つのものを作り上げた時、大きな感動があり、やりがいを感じます。
大きなフェスだと、8人くらいで担当しますが、通常は3人くらいですね。時間との戦いで、チームで呼吸を合わせて連携をとらないと、スケジュール通りに進みません。
大変だったのは、年1回くらいなんですけど、2日間の徹夜仕事はきつかったです!
楽しいのはフェスですね。第一線で活躍しているミュージシャンが出るので、プロの空気に触れることができます。また、お客様としてでは味わえない雰囲気を感じることができます。
Q.仕事をするなかで、心がけていることや大切にしていることを教えてください。
イベントがスムーズに進むよう、常に効率良く動くよう考えながら仕事をしています。
入社してすぐは、どうしたら良いか聞くことが多かったです。やはり、経験を積んでいかないと身につかないものなのだと感じています。先輩たちは視野を広く持ち、臨機応変に判断して行動しているので、そんな風になろうと心がけています。
Q.学生時代に学んだことで、現在の仕事に役立っていることはありますか?
たくさんの仲間や先生に出会い、チームワークや協調性を学びました。
今でも友達とはしょっちゅう会っていますよ。仕事場で顔を合わせることが多いので、情報交換や相談もよくしています!
Q.学生時代に一番努力したことは何ですか?
卒業制作の大きなイベントです。全員学生でイベントを開催します。出演者は学生の他に、ゲストでプロのミュージシャンが参加するんです。学生同士なので、意見が分かれてケンカをすることも多かったですね……。
仲間たちと壁にぶつかりつつも、意見をまとめ、より良いものを作り上げるというのが大変だったのですが、達成感もありました。
Q.就職活動の時の思い出などがあれば教えてください。
初めての面接でガチガチに緊張して、ほぼ記憶はありません(笑)。とにかく、質問されたら返すことに必死で、気づいたら今の会社にいました(笑)。
就職は、最初から仙台を希望していました。東京も考えましたが、仙台でも大きなイベントで音響ができる会社があるので、「まずは地元でがんばってみよう」と思ったんですよね。
Q.休みの日は何をしていますか?
家でのんびりおいしいものを食べながら、映画やドラマを観ています。仕事が動き回ったり重いものを持ったりとハードなので、休みは家でゆっくりしたいんです(笑)。
Q.これからこの職業を目指す学生にアドバイスがあればお願いします。
自分の好きなことにとらわれすぎず、いろいろなものに興味を持ち、たくさんの人とコミュニケーションをとる事が大事だと思います。この仕事は、初対面のまま1日限りで終わる人もいます。知らない人とイベントのことを話し合ったり、イレギュラーなことがあったら伝えたりと、話しかけないといけない。そんなときに人見知りで話せなかったら大変なことになるので、コミュニケーションは大事だと感じます。
特に、学生時代はいろいろな経験をしたほうが良いと思います。視野を広く持ち、好きなことだけでなく、いろいろなことに挑戦してみてください。1年生の時に、舞台美術や照明の授業もあったのですが、やってみたら面白かったんですよ。いろんな職業を体験した際の発見が、仕事につながっています。
Q.今後の目標を教えてください!
視野を広く持ち、常にスキルアップをしていきたいと思っています!
今はまだ2年目で、「ステージ」と言われるようなマイクの受け渡しや準備、撤収が中心です。でも、もっと成長して、「オペレーター」という音を操る音響の総責任者になれるよう、経験を積んでいきたいです!
鈴木太都(スズキタイト)さん
専門学校デジタルアーツ仙台/ミュージックスタッフ科 PAエンジニアコース 卒業