Q.担当している授業の内容を教えてください。
ゲーム制作とプログラミングを担当しています。主にUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを使用したゲームの開発方法や、C++・DirectXを使ったゲームプログラミングを教えています。CGの授業も担当しており、基本的な技術やツールの使用方法を教えています。
Q.現在の専門分野を目指したきっかけは?
子どもの頃からマンガやアニメに憧れ、自分で同様のことができたら楽しいだろうと妄想していましたが、それを形にする手段がありませんでした。しかしある時、プログラムに出会い、「これを勉強すれば、画面上で好きなように絵が動かせるようになり、自分の妄想を作品にできる!」と思ったのがきっかけです。
Q.学生に教えるうえで心がけていることを教えてください。
チーム制作や企業の方とふれ合う機会を増やすなど、独学では難しい経験をしてもらえるように心がけています。また、就職活動でのアピール力をつけるためには、課外での自主制作も重要になるので、チャットを使い、学生がいつでも質問できる体制をとっています。
Q.印象に残っているエピソードを教えてください。
学生の作ったゲームがコンテストで賞をいただいたり、ゲーム会社に就職した卒業生から「携わった作品が公開された!」、「スタッフロールに名前が載った!」という報告です。学生の成長や喜びを共有できる瞬間であり、教員としてのやりがいを感じます。学生から「プログラムは苦手だったけど、先生の授業だから最後まで頑張れた」という感謝の言葉をもらった時は、嬉しかったです。
Q.これから専門学校を目指す高校生に
アドバイスをお願いします。
ゲームで「遊ぶ」のと「作る」のは全く別の話で、「ゲームを作ることができる」ことと、「ゲーム会社に就職する」ことの間にも大きな差があります。専門学校に通うということは、「プロを目指して2年間修業する」ということです。「修行する」ということは、よほどの覚悟がなければ決心できません。ですから、あなたにとっての『よほどのこと』が何なのかをハッキリさせておきましょう。また、ゲーム制作の技術は、これまで学校で学んだことの延長線上にありますので、いま学校で勉強していることをしっかり身につけてほしいと思います。ゲームやCGが作れるようになるということは、「自分が想像したものを形にする」という神様のような力を手に入れるということです。そしていまの世の中は、それを簡単に世界中に配信し、いろいろな人から感想をもらうことができます。その達成感は、ほかでは味わえないものです。一緒に頑張りましょう!
遠藤 航(エンドウ ワタル)先生
ゲームクリエーター科 *2023年4月時点