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先生をレポート![012]
先生をレポート!
患者さんと医師の一歩先を想像する
「思いやり」の大切さを伝えたい
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Q.先生の専門分野・
担当授業の内容を教えてください。

歯科衛生科で主に「歯科保健指導法」を担当しています。個人や集団に対し適切な歯磨きの仕方、各ライフステージに応じた口腔(こうくう)健康管理やその方法、生活習慣の改善に関する授業を行っています。
また、本校では、理学療法科・作業療法科・こども科などとも連携して授業を行っています。毎年6月の虫歯予防週間では、系列の保育園や幼稚園に伺い、歯磨き指導と自作の紙芝居を使って啓蒙活動を行っています。

Q.現在の専門分野を目指したきっかけ、
それに対する想いなどをおしえてください。

高校生の頃はただ漠然と医療職に就きたいと考えていたのですが、たまたま「歯科衛生士」という職業を知り、興味を持ったことがきっかけです。
当時はまだ「歯科衛生士」という職業が広く知られていなく、歯科衛生士について学べる学校も宮城県内には2校ほどしかありませんでした。今は歯科衛生士を目指せる学校は増えましたが、まだまだ人材は足りていません。なので、より多くの方に歯科衛生士を目指していただきたいと思っています。

Q.学生に教えるうえで、心がけていることや大切にしていることを教えてください。

歯科衛生士としての知識・技術の習得はもちろんですが、医療人としての心構えや思いやりを育むことを大切にしています。歯科治療中、患者さんは口を開けているので話すことはできません。また、医師の次の行動を見越して、治療のアシスタントをしなければならないので、常に患者さんと医師の一歩先を想像する、「思いやり」を大切にするように伝えています。
特に医師との意思疎通や連携が重要となるので、観察力は大事だと思います。

Q.教員になってから、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

2020年の卒業式は新型コロナウイルスの影響で、急遽、教室でクラスごとに卒業証書を渡すことになったのですが、その際、学校生活をしたためたオリジナルの曲を生徒が弾き語りで披露してくれ、とても感動したことを憶えています。
私が授業の中で注意したことなども歌詞に入っていたり、驚きました(笑)。学校で得た様々な知識や経験を糧にして、社会で活躍してくれたら嬉しいです。

Q.これからこの専門学校を目指す高校生にアドバイスがあればお願いします。

歯科衛生士は妊婦さんから高齢者まで、幅広い年代の方と触れ合える職業です。そして、生涯を通じて活躍できる職業です。どうしても歯医者は「こわい」というイメージがあり、痛くなってから行くことが多いと思いますが、歯は健康に過ごすための大事な体の一部です。気軽に立ち寄れるように、歯科衛生士が和やかな雰囲気を作れたら良いですね。
また、歯科衛生士になるためには、国家資格が必要となるので、高校生の時からたくさん本を読むことをおすすめします。文章を読む習慣がつくことで、問題文の読解力が身につきます。
ぜひ、自分自身の「やりがい」を見つけ、誰かを笑顔にできる職業を見つけてください!

Profile.
歯科衛生科で主に「歯科保健指導法」の指導を担当。歯科衛生士としての知識・技術の習得はもちろんですが、医療人としての心構えや思いやりを育むことを大切にしています。
仙台保健福祉専門学校 歯科衛生科
永沼 由香(ナガヌマ ユカ)先生

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