Q.先生の専門分野・
担当授業の内容を教えてください。
理学療法士とは、ケガや病気などで身体に障害のある人が自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職ですが、私は主に「ケガ」に関連する理学療法について指導をしています。
担当している科目は、体表から筋や骨を探せるようになる技術を学ぶ教科、運動療法と呼ばれる関節の動きや筋力などを改善させる方法を学ぶ教科、整形外科領域(骨、軟骨、筋、靭帯、神経など運動器を構成する組織の疾病や外傷の理学療法の教科を担当しています。
Q.現在の専門分野を目指したきっかけ、
それに対する想いなどをおしえてください。
子どものころからサッカーに打ち込んでいたこともあり、スポーツに関わる仕事がしたいとぼんやりと考えていたのですが、理学療法士がスポーツにも関わることができる職業だと知り、目指すようになりました。
様々なスポーツのトレーニングをする際、正しい知識がなくケガをしてしまうことがあります。子どもたちが好きなスポーツを精一杯できるよう、ケガを避けるための正しい情報も広く伝えていきたいと思っています。
Q.学生に教えるうえで、心がけていることや大切にしていることを教えてください。
できるだけ実際に働く現場のイメージがつかめるように、実体験のエピソードを授業に取り入れるようにしています。また、「教員」ではなく「理学療法士の先輩」として、学生と近い目線でアドバイスができるように心がけています。
理学療法の仕事は、対象者の動作がうまく行えない状態を理解し、その原因の仮説を立てることが重要です。介入しながら仮説の検証を繰り返すため、「自分の考えを持つこと、それを言葉で表現すること、そして常に考え続けること」の3つができるよう、学生には指導しています。
Q.教員になってから、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
学生が実習などで経験してきたことを発表する授業があります。その授業が終わった後、「もっと何か他にできたことがあるのではないか?」と、自主的に学生同士で議論する場面を見た時に、嬉しくそして頼もしく感じました。
熱意をもって勉強したり議論することは、自身の技術の向上へと繋がりますし、対象者の方も心強いですよね。
Q.これからこの専門学校を目指す高校生にアドバイスがあればお願いします。
勉強し始めのころは専門用語も多く戸惑うこともあるかもしれませんが、分からないことがあれば気軽に相談してください!
理学療法士は、努力した分だけ対象者さんに感謝していただけることが多く、やりがいを感じる職業です。資格取得に向けて一緒に頑張りましょう!
三浦 信明(ミウラ ノブアキ)先生