Q.担当している授業の内容を教えてください。
犬について知り、月齢に合わせた「飼育環境」の整え方や、犬への接し方を教えています。また、犬がどのように学習を成立させるのかについても学びます。犬のボディランゲージも読み取りながら、個々に合わせたトレーニング実習を行っています。
Q.現在の専門分野を目指したきっかけは?
トイレマナーをはじめ、お散歩のマナー、家の中での過ごし方など、犬が人と暮らすために、しつけは欠かせないことだと思っています。トリミングや動物病院なども、一生関わっていく場所です。子犬のころから、社会化としつけを行うことで、犬も人もストレスを感じることなく、楽しく暮らすためのお手伝いをしたいと思い、トレーナーを目指しました。
Q.学生に教える上で心がけていることを教えてください。
学生自身が子犬と暮らすことで、飼い主様が感じる大変さや困ったこと、楽しいことを体験し、飼い主様の心に寄り添った言葉選びやトレーニングの提案が大切であることを、折にふれて伝えるようにしています。
Q.印象に残っているエピソードを教えてください。
卒業生がトレーニングをしている犬の中には、警察犬や災害救助犬、検疫探知犬など、さまざまな現場で活躍している犬がいます。とても素晴らしいことだと思っていますし、卒業生が育成した犬が舞台や映画などに出演しているときは、できる限り見るようにしています。家庭犬のしつけも専門的な訓練も、誰かのために役に立つ、誰かの人生を変える立派なお仕事。卒業生の活躍を見るのも、可能性のある学生を育てるのも、とても楽しいです。
Q.これから専門学校を目指す高校生に
アドバイスをお願いします。
動物との暮らしはとても楽しいです。安全に、健康に育てるために心を込めて時間を使い、工夫を凝らしてお世話をすると、私たちの心も身体も鍛えられます。専門学校は「好き」なことに「詳しく」なれる場所。詳しくなったら、得意なことと苦手なことを知ってください。得意を伸ばし、苦手は補い、そして卒業して「専門家」になってください。人と動物の幸せを実現する専門家が、一人でも多く誕生しますように!
澤口 桂(サワグチ カツラ)先生
ドッグトレーナー科
※2024年2月時点